レビュー詳細

深く息を吸う、低音が胸にひびく。さみしく歌い上げる唯一無二の可不の歌声で奏でるのは、"君"によってかけられた魔法がとけた後の話。君と息を"した"。過去形になってしまったその日々を思い返す今も、吸う空気は同じで同じ街並みがあって、繰り返し日々は続いていて、夜は明ける。そんな日々がくだらなくも愛おしかったのは君のかけた魔法なんだって、気づくのは後になってから。くりかえす反芻を特に象徴するのがCメロのコーラス。「君と息をした。」追いかけるコーラスが胸につまる。今日も息をした。それは魔法にはならない。Q‘nelさんは君のいない日々/君のいた日々を描くのが異様に上手いので、このテーマが好きな方は全曲聴くべき。

#CeVIO AI#バラード#ボカコレ2022秋#可不#失恋

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