レビュー詳細

こんなにも無数の色調を持つドラムンベースを未だかつて聴いた事があっただろうか。緊張を孕んだビートの上で展開される物語の中の対話は、創作の中の少女との邂逅の顛末である。静かに狂い出す世界観に終始翻弄されるナンバー。
自身の妄想の中で生み出し、寵愛を寄せていたはずの存在が、突如自我の中で牙を剥き、最後には主人公を現実へと立ち返らせる。妄想の中に逃避する事の甘美さと危うさを、俯瞰的ながら張り詰めた没入感を伴って音楽の中に落とし込む、想像の域を遥かに超えた表現の全てが凝縮されている。

#VOCALOID#ドラムンベース#初音ミク#感性の反乱β#最後まで聴くべき#長文レビュー

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