レビュー詳細

冒頭は一般的な音声ガイダンスで始まるはずが、途中から一気に聴く人に鳥肌を起こさせるポエトリーリーディング。ネタバレを控えたいので詳しくは書きませんが、このレビューを見てしまったそこのあなた、せっかくなので私と恐怖を共有してください。
コンセプトもさることながら、曲中に差し込まれるクラシックピアノの音とシンバルの控えめな音がとても美しいのが、倒錯的な美的感覚を邪推させます。そこも怖いポイントですね。その他の、「カン」「チャキチャキ」といった音は一体何を表しているのか……。
びっくりさせる仕掛けは無いけれども、後ろからじわりと染みてくるような恐怖が頭から離れない傑作です。息が詰まるような3分間を楽しんでください。

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