攻撃性の高いバンドサウンドと煌びやかなストリングスの対比織り成す、"人生"というショーの片隅で、地を這って命を啜るような光の差さない生き様を描くオルタナティブロック。
サビ前の「ああああ」という4文字の叫びは、適当に名付けたRPGのキャラクターのように、容易く書き換えられてしまう命の始まりを思わせるのに対して、ラスサビの「あああああああああ」という叫びからは、結局理想に届かないままの凡庸な人生を迎えた絶望感を叩きつけられたように感じられる。後に引けない現実を前に、「ライフワズビューティフル」という言葉の刃が鋭く突き刺さる。
レビュー詳細
- タイトル
- 【初音ミク】3331【オリジナル】
- 投稿者
- ナノウ
2024.07.01