レビュー詳細

音楽を聴いた時の気持ちの揺れ動きを柔らかく捉えて寄り添ってくれる曲。「NO MUSIC NO LIFE」という言葉がありますが、それを作品にした時のひとつの形がこの曲なんじゃないでしょうか。このテーマだけで嬉しいのに、それをサウンド面でここまで表現できてしまうのが本当にすごい!

何より言いたいのは、「キメ」「フィル」「ブレイク」の粋がこのサビの頭に込められているということです!
歌からサビに入るのでなく少し遅らせて先に来るキメとブレイク、これがあるから次のボーカルと一緒に鳴るフィルがサビを本格的に盛り上げてくれるし、ラスサビの2:51ではこのフィルをさらに豪華にしてクライマックスを演出してくれます。そしてこれらすべての手法が、3:00で何のアクセントも入れないありふれたフレーズを無限の開放感へと繋げているんです。
フレージングによってドラマチックさを演出しつつも、サウンド自体はリッチにしすぎないことで普段の日常から地続きな、ちょっとした特別感を表現しています。

紛れもなく、音楽を聴き続けるわれわれリスナーのための曲です。

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